
南 景子作陶展2004年2月19日(木)〜2月24日(火) ギャラリー千代堂(石川県松任市)
南景子はこの3月に石川県九谷焼技術研修所研究科を卒業する。作品の方向性は定まっていないが、喜怒哀楽を陶で表現したいという彼女のパワーが、大胆で豪快な作品を生み出した。申年にちなんだものを中心に、オブジェや器や飾り額など約140点。色は九谷の伝統色を使い、形は思い切り自由でのびやか。斬新で表情豊かな作品が得意のようだ。 |
華ごよみ雛様展2004年2月12日(木)〜3月2日(火) 犀川画廊(石川県金沢市)
木目込み人形は、桐の粉と糊で土台を作り、刻まれた溝に布(金襴やちりめんなど) の端をはめ込んで、衣装を着けた人形。中にはかなり年代ものの布もあり、同じ土台でも使用する布によって印象が異なる。ふっくらとした優しい表情に、女の子の成長を願う作り手の優しい思いが感じられる。 出展したのは、井野佳子(木目込人形)、酒井利子(木目込人形)、蔦屋巳之吉(木目込人形)、高明(陶芸)、打田幸生(陶芸)、越田秀平(陶芸)、大兼政道子(陶芸)、海野加代(陶芸)、わたぼうし(古布人形)、吉村はるみ(ちりめん細工)。 |
陶二人展2004年2月19日(木)〜2月24日(火) ギャラリーノア(石川県松任市)
同じ陶芸教室で作陶する仲良し主婦の展覧会。たくさんの人に見てもらいたいと、これまでに手掛けた作品など約200点を持ち寄った。皿や鉢といった器から土鍋やポットなどの日用品、花器やオブジェまで、見て楽しい使って楽しい普段使いの作品が会場を彩る。気心のしれた者同士とあって堅苦しい雰囲気は一切ない。明るく楽しい展覧会となった。 ギャラリーノア TEL:(076)276-4486 |
竹久夢二風景画展2003年12月16日(火)〜2004年4月4日(日) 金沢湯涌夢二館(石川県金沢市)
美人画が印象に強い竹久夢二は、数多くの風景画も残している。夢二の違った1面を紹介しようと企画された風景画展。夢二館所蔵の約1000点ある作品から、風景画をピックアップし、展示替えをしながら紹介する。
掛け軸、楽譜などをはじめ、夢二肉筆の書簡といった新所蔵品が並ぶ。関東大震災の翌年に楽譜の表紙として描かれた「鐘が鳴る」には、力強い鐘のシルエットに夢二の復興への強い思いが表されている。また肉筆の書簡からは、夢二の表情豊かな筆の運びが想像でき、興味深い。 遠くに眺める山並みや一面に広がる田園を題材にした風景画は、人物描写の作品と比べ緻密なデッサンをもとに描かれたという。旅を愛した画家は風景画にどのような思いを込めたのだろうか。美人画からはうかがえない夢二の感性に触れたい。 会場では、夢二が風景画にもった愛着がエピソードを通して紹介され、作品制作の背景が説明として添えられている。昨年12月から始まった企画展は、今年4月4日まで開催される。 金沢湯涌夢二館 TEL:(076)235-1112 |
スカンジナビアの生活用品展−シンプル&モダンに憧れる−2004年2月1日(日)〜2月29日(日) ギャラリーショップ&カフェ コニーズアイ(石川県金沢市)
フィンランドなど北欧のデザイナーを中心に、家具、照明、テーブルウエア、玩具といった作品を集めた企画展。シンプルという印象の強い北欧のデザインだが、バックや椅子、木製のおもちゃなどには、鮮やかな色と遊び心あるアイデアが盛り込まれ、どれも個性的。シンプルだけど面白い、実用的だけどかわいらしいといった作品は、日常生活でもすんなりと馴染んでくれそうだ。
コニーズアイは和風の一軒家を利用したギャラリーで、1階2階の各部屋で作品を展示している。床の間のある畳敷の居間や子供部屋を思わせる洋間に、モダンデザイン作品が所狭しと並ぶ様子は、意外だけれど違和感を感じさせない。常時、国内外100人以上のデザイナーの作品を扱い、定期的に企画展やイベントを開催している。今回の企画展は、1階の和室2部屋にて開催。 |
次世代ワールド VOL.22004年2月12日(木)〜2月24日(火) スタジオ・イン、文化サロン石蔵(石川県小松市)
異なる分野で活躍している6名の芸術家たちが一堂に集結した展覧会。年齢層は20代から50代と次世代を担う作家ばかり。個性と個性が静かにぶつかりあい、刺激的な展覧会になった。
尾田伊生は自ら工房を構え、現代の暮らしに調和した作品を手掛けている木工家具作家。木の温もりを感じる優しい印象の椅子やテーブルを製作。マンガの新井浩はドキッとするようなイラストや蛙を主人公にした手作り絵本を発表。様々なことが起こるこの世の中で絶望とユーモアを結びつけたものを提案している。木版画の大下百華は目に見えない希望や光、生命を意識しながら製作したという多色刷りの版画。生きている喜びに満ちたような軽やかさと鮮やかな色彩が魅力的な作品である。 |
立春 美術コレクション展2004年2月5日(木)〜2月17日(火) ギャラリー千代堂(石川県松任市)
暦のうえでは立春を迎え、少しずつ春めいてきた。春らしい作品を集めた展覧会は、あるコレクターのコレクションだという。物故作家から活躍中の作家、人間国宝から若手作家まで揃え、ジャンルも書、絵画、染色、工芸と多岐にわたる。 このほか、平山郁夫、宮本三郎、高光一也、原峯水、宮岸長司、小田清山、徳田八十吉、吉田美統、高光一生、長谷川塑人などの作品が約100点。美術ファンにはたまらなく、また美術ファンならずとも興味をひかれる展覧会である。 |
11人のクリエイターによる灯り展2004年2月5日(木)〜2月17日(火) ギャラリーノア(石川県松任市)
灯り作りを本業としない作家たちが灯りを手掛けたらどんなものになるだろうか、ということで企画された展覧会。会場には優しい灯りからオブジェ的なものまで、11名の作家による個性豊かな灯りが揃う。 北岡は蟹。ブリキという一見冷たい素材をユーモラスな形に仕上げ、甲羅の間から光を覗かせた。反射する光の眩しさに惹かれる作品。沢田健勝は緑のための灯りを提案。筒の中に入った植物を下から照らし、心地いい爽やかな印象を与える。千綾真由美は和紙でほっこりとした温かさを提案。温かみのある粗めの和紙に映し出される優しい光が和みの空間を演出する。タペストリーは下から照らし、円形の窓が月のように浮かぶ情緒溢れる作品。藤井靖子は植物をイメージしているのだろう。まさに開こうとする植物の瑞々しさを 可憐な姿で表現。柔らかい光が生命力の象徴のように感じられる小さな灯りだ。
参加したのは北岡哲(ブリキ)、沢田健勝(鉄)、嶋田ハルエ(染布)、杉浦貴美子(布)、田部健次(銅)、千綾真由美(和紙)、中村繁和(漆)、藤井靖子(ガラス)、藤田圭子(陶)、矢野志郎(ガラス)、横田紫雲(書)のクリエイターたち。作家の大胆な発想に驚かされ、創造力の豊かさに感心してしまう。 |
新世紀の顔・貌・KAO展 −30人の自画像−2004年月2月7日(土)〜2月15日(日) 美術サロンゆたか(石川県金沢市)
自画像は1番手近にあるモチーフ。鏡さえあれば簡単に描くことができるのに、自画像を好んで描く画家はそういない。それはありのままの自分を見つめるという辛い作業があるからだ。そんな課題に29名の作家が取り組んだ。
金井訓志は30年以上自画像を描いたことがなく、久しぶりに自己との対面を果たした。顔に刻んだ皺に年月を語らせ、 老いを実感しながら描いた。野田利常は、自分にとっての絵の原点であるという自画像を素直に表現。子供の頃に遊んだものだろうか、汽車のおもちゃやビー玉が郷愁を誘う。藤浪理恵子は久々に鏡を覗き、憂鬱な気分になったという。しかし平淡で腫れぼったい顔を描くのも悪くないと現在の自分の姿を受け入れた。友永詔三は夢の中で見た自分の姿。故郷に流れる四万十川を泳ぐ鯉。水の中が住みにくくなり陸に上がろうとする、足を持った鯉は作家の姿だ。奇妙で憎めない作品から作家の個性が見え隠れする。 美術評論家の中野中が企画し、作家の選定を行った展覧会は今回で4回目。画家や彫刻家、工芸家など様々な分野の作家が表現した自画像は、具象から抽象まで幅広く、年々面白さを増している。作家がどう自己と向き合ったのか、非常に興味深い展覧会である。 |
ジョン・レノン アート展2004年2月1日(日)〜2月29日(日) アートギャラリーミューゼいずみ(石川県金沢市)
1980年12月8日、40歳という若さでこの世を去った20世紀を代表するアーティスト・ジョン・レノン。その類稀なる才能はビートルズとしての活動だけでなく、オノ・ヨーコとの出会いにより、美術や文学のジャンルでも素晴らしい作品を数多く残した。 今回はリトグラフが30点。いずれも何気ない日常の風景を描いたものである。ヨーコと息子・ショーンの姿を墨で描いた作品やショーンの絵本代わりにと描いた明るく可愛らしい作品など、家族を温かく見守る父親の愛情に満ちたものが多い。飾り気のない作品には「愛と平和」というメッセージが込められ、人々を惹きつける。 アートギャラリミューゼいずみ TEL:(076)232-8070
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