林悠介写真展 青い星

2005年8月13日(土)〜8月21日(日) アートシアターいしかわ(石川県金沢市)

「蜃気楼」
「サンパウロ」(会場 彗星倶楽部)
「キリン」
「ヒロ」

金沢美術工芸大学出身、林悠介の個展。故郷の富山市近郊をはじめ、沖縄、ノルウェー、ブラジルなど旅先で撮影した風景を中心に、大小さまざまな作品を展示する。

4枚の水平線をつなぎ合わせたパノラマ作品「蜃気楼」は、富山県魚津市で今年6月に撮影された。3月下旬から6月にかけて数回程度しか見ることができない春の蜃気楼を見事に捉えている。波打ち際に大量に打ち上げられるホタルイカを撮影した作品「ホタルイカ」。真っ暗な夜の海で青い光を放つホタルイカの様子が幻想的に写されている。その他、顕微鏡で撮影した「アオミドロ」、沖縄の水族館にあった「ウミガメのプール」など。地球上で起こる出来事や生命の営みを撮影していきたいと話す。

林悠介は、1979年富山市生まれ。2003年に金沢美大環境デザイン学科を卒業。大学の授業で一眼レフカメラを握ったことがきっかけで、写真の世界に足を踏み入れる。

今回の個展は、アートシアターいしかわを中心に3ヶ所で開催。片町のバー彗星倶楽部と香林坊109裏の掲示板を利用したギャラリーpupa9090では、8月末まで展示する。

アートシアターいしかわ TEL:(076)220-1888


横野健一展

2005年8月6日(土)〜8月7日(日) ギャラリー忙中閑有(石川県金沢市)

 
 
 
 

紙に刷る前の木版画の版木そのものを作品として発表する画家、横野健一の個展。

インパクトのある赤と白の作品が並ぶ。彫った版木をすべて白く塗り、彫り残した線や面の出っ張りに赤いインクをのせて、額装したり、切り抜いてオブジェのように仕上げている。印象的な赤いラインで描くものは、人の手足のパーツを切り離し、グロテスクなまでに細部を描写した身体や、歓喜に乱れる街の様子など。可憐な花の傍らにドクロが置かれ、犬の背中にとまった蝶が死をイメージさせるなど、親しみやすい人や犬、花などをモチーフとしながらも、その表現には毒がある。陰と陽の二面性を持った作品は、時間の経過と共に見えてくるものが変わり、作品の印象も変化していく。

横野健一は、1972年金沢市生まれ。金沢美術工芸大学芸術学専攻を卒業後、「ARTISTS BY ARTISTS(森美術館)」や「GEISAI(東京ビッグサイト)」などに参加する。

ギャラリー忙中閑有 TEL:(076)262-6510


夏季 石川独立DO展

2005年7月29日(金)〜8月8日(月) ひろた美術画廊U、ANNEX(石川県金沢市)

 
 
 
 

毎年12月に石川県立美術館で行われる石川独立DO展。夏の開催は今年が初めて。独立美術協会会員の田井淳をはじめとした県内メンバー14人が出品し、大作から小品まで約30点を自由に発表する。

会場は2つあり、大きな会場では100号の大作13点を展示。秋の本展に向けての意気込みを感じる見応えのある作品が並ぶ。また、もうひとつの会場では、それぞれが1点ずつ持ち寄った小品を紹介している。

出品作家
大泉佳広/大西佑治/金子顕司/京岡英樹/桑野幾子/指江昌克/佐藤仁敬/進地美穂/田井 淳/西又浩二/堀 一浩/三浦賢治/水野寿代/山田裕之

ひろた美術画廊U、ANNEX TEL:(076)240-0007


嚴聖道(オムソンド)陶芸展

2005年8月1日(月)〜8月10日(水) ギャラリー点(石川県金沢市)

「進化シリーズ2004〜2005」
 
 
 

4年前に来日し、金沢で制作を続ける韓国出身の造形作家、嚴聖道(オムソンド)の個展。生命体の進化やエネルギーを表現した作品「進化シリーズ」を展示する。

会場に点在する1.5〜2メートルほどの陶磁作品は、生命体がもつ“動き”という特質に注目し、その元にあるエネルギーを表現したもの。パステル調の色彩と、磁器の柔らかな白が温かい雰囲気を作り出し、中心部分から触手のように伸びた突起物が奇妙な生命体を連想させる。会場には、これまでの「進化シリーズ」をまとめた作品ファイルが置かれた。進化の中で発散されるエネルギーを表した作品は、作品自体が進化し、どんどん大きくなっている。地元の釜山では、よく海で遊んだという作家。幼い頃の記憶が、自然や生命、宇宙がもつエネルギーへと関心を導いたのかもしれない。

1992年、韓国の慶星大学大学院デザイン科を卒業。大学教授などを務めた後、来日し、2005年に金沢美術工芸大学大学院博士後期課程を修了。

ギャラリー点 TEL:(076)292-2140


国友博vs山本宏幸二人展

2005年7月29日(金)〜8月3日(水) グリーンアーツギャラリー(石川県金沢市)

 
国友博「広場」
 
山本宏幸「游」

洋画家国友博と日本画家山本宏幸の2人展。2回目となる今回は、会場を二つに分け、個性の異なる作品47点を展示する。

国友博は、地中海の明るい太陽を思わせるオレンジ色の画面に広場や街の風景を描く。平和で活気ある街の雰囲気が、どの作品にも漂う。架空の街を独自の世界観で作り上げ、描いた作品を中心に、琉球人形をモチーフにした小品や、今年始めたばかりだという銅版画を出品。山本宏幸は金箔を素地に金魚を描いた新作を紹介。縦長や正方形の画面に、金魚が悠々と泳ぐ様子を表現する。他に、定番となった猫の置物や山の風景など、箔を生かした個性的な作品を展示した。

国友は1957年、大阪生まれ。金沢美術工芸大学(油画)を卒業。山本は1965年、金沢生まれ。同大学大学院(日本画)修了。

グリーンアーツギャラリー TEL:(076)245-7222


鉄と陶・展覧会

2005年7月26日(火)〜8月6日(土) 工房shopSAKAI(石川県金沢市)

「上弦の月」
手前から「虹舟」「結び芽」「浮球器」「豆器」
「歩む器」
展示風景

鉄と陶を合わせた独創的な作品を制作する安宅礦平(あたかこうへい)、露水(つゆみ)の展覧会。

20才の時にドイツで鉄工芸を学んだという安宅礦平は、花器を支える脚の部分を担当する。幼い頃から陶芸教室で学んだ露水は、嵯峨美術短期大学を卒業後、宮下善爾氏に師事。鉄に支えられた陶の器を作る。鉄は、自由な形で作られる陶の器をしっかりと支えながらも、主張することも忘れてはいない様子で、かなり個性的。ゴツゴツとした荒っぽい印象の陶は、一方で、女性らしい爽やかな白い釉薬を多く使い、他と混じらない鉄の強さに土の温もりを添える。陶と鉄の一体感が感じられる作品が並ぶ。

作品をイメージしたタイトルには、植物や空、月といった名前を多く使っている。タイトルが表すように、おとぎ話の中に登場しそうな流麗な形や空想的な雰囲気が、会場を和ませる。1995年、2人は奈良県に工房を構え、全国各地で個展などを開催する。

工房shopSAKAI TEL:(076)248-0338


涼展−2005年夏企画

2005年7月16日(土)〜7月31日(日) ぎゃらりい乃々(富山県高岡市)

牛島辰馬「家」
村久木孝志の花器
楢原北裕の写真
水元一良の足付皿

過去の展覧会で出品した作家を中心に、さまざまな分野で活躍する12人の作品を集めた展覧会。夏の企画として、涼が感じられる作品を紹介する。

木彫作家の牛島辰馬は、どっしりとした大きな白木を使い「家」を作る。装飾のないすっきりとした形だが、わずかな丸みが温かな家庭を連想させる。彫刻家、丸山幸一は自身がひさびさに取り組んだ切り絵を展示。夏の風物を描いた作品は流れるような切り絵のラインが、夕暮れ時の爽やかな風を思わせる。土・金属・木などを用い制作する楢原北悠は、ブロンズ作品の他に写真作品を出品。陶芸の水元一良が出品する足付皿は、銀色の光沢が涼を表現する。

参加作家 :マリサ・マーキャズ/空風晴恵/宇土成子/新保孝二/丸山幸一/藤井治紀/橋本文良/牛島辰馬/水元一良/村田紀之/村久木孝志/楢原北悠

ぎゃらりい乃々 TEL:(0766)26-1331


野村佐紀子写真展「月読(つくよみ)」

2005年7月9日(土)〜8月7日(日) 金沢市内8ヶ所

 
佐野レジデンスの会場風景
大乗寺本堂の会場風景
KiKUの会場風景

男性や子どものヌードを撮り続ける写真家、野村佐紀子の個展。野村佐紀子は、九州産業大学芸術学部写真学科を卒業後、写真家荒木経惟に師事。被写体を艶やかに写し、人間の本能を表出させた独自の世界を展開している。今回、金沢では初めての個展。金沢で撮り下ろした作品を含め数十点を、市内8ヶ所のバーやヘアサロン、寺院などで展示する。

メイン会場となる佐野レジデンスは、かつて社員寮だった古いビル。小さな部屋を12室使った展示会場では、ひとつひとつの部屋のドアを開けて入る。各部屋にひとりのモデルの作品を並べたことで、プライベートな雰囲気のある、特別な空間が出来上がった。こぢんまりとした部屋で、モデルの真っ直ぐな眼差しと向き合うと、ちょっとした緊張が生まれる。また、曹洞宗の古刹大乗寺では本堂を使い、2〜3メートルもある作品を展示した。七堂伽藍の一番奥に位置する本堂までの参道をのんびりと進み、その先で対面する大きな作品はかなりのインパクト。その他の会場でも、それぞれの特徴を生かした個性的な展示が考えられている。

会場 : 佐野レジデンス/彗星倶楽部/bar shirasagi/Doigt/KiKU/さろん よふ葉/factory zoomer/大乗寺

野村佐紀子実行委員会 TEL:(076)264-0088


佐々木雅浩ガラス展

2005年7月14日(木)〜7月19日(火) ギャラリーノア(石川県白山市)

一輪挿し「ひらひらオリーブ」
花器「スウィング」
花器「サンド」
「ウォータークラウン」

名古屋で工房を構えるガラス作家、佐々木雅浩の個展。融解するガラスの性質に注目。ガラスを“液体”として扱い、その流動性とやわらかさを表現する。

海のクラゲを思わせる一輪挿し「ひらひらオリーブ」は、帽子のツバのように大きく広がった作品。ひらひらと風に揺れそうな軽やかさと、落ち着いたオリーブ色が涼を伝える。氷柱に似た大きな花器も、置くだけで涼しさを演出してくれそうだ。ひとつひとつ形が違う花器「サンド」は、床をつたう生き物のようで、そのユニークな動きまで想像させる。遠心力を利用して作ったという独創的な「ウォータークラウン」。水たまりの跳ね上がりの一瞬を封じ込めたような形は、ガラス素材を自在に扱う作家の自由な発想から生まれた。

佐々木雅浩は、1969年名古屋市生まれ。愛知教育大学総合造形コースを卒業後、富山ガラス造形研究所を経て、現在、名古屋芸術大学、大阪芸術大学で非常勤講師を務める。

ギャラリーノア TEL:(076)276-4486


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