真鍋千恵子 陶展

2005年11月18日(金)〜11月24日(木) くらふと&ぎゃらりいOKURA(石川県金沢市)

「彩泥鉢」
「彩泥花器 海の雫」
「彩泥花器 樹雨」

海の中の生き物を連想する花器や鉢、器の数々。鳥や動物、魚といった命あるものをモチーフに、個性的な九谷の作品を制作する真鍋千恵子の個展。

白を基調とした淡い色調の作品は、九谷焼のイメージとはかけ離れている。デコレーションケーキの生クリームを絞り出すように描かれたラインや、丸い器の表面に付いた突起物が特徴的。小さな作品はかわいらしく、大きな花器でもその存在感は大き過ぎず、女性らしい柔らかな印象を醸し出している。

真鍋千恵子は、1963年京都府亀岡市生まれ。石川県九谷焼技術研修所を卒業し、日展や現代美術展をはじめ数々の陶芸展で受賞を重ねる。現在、石川県加賀市に在住。金沢美術工芸大学非常勤講師を務める。

くらふと&ぎゃらりいOKURA TEL:(076)263-3062


小林友子個展〜「無」の存在〜

2005年11月20日(日)〜11月27日(日) oxydol(石川県金沢市)

「月と太陽」
「flower」(右手前)、「flying ship」(左奥)
「flower」

漆作家、小林友子の個展。布を貼り重ね、上塗りを施して仕上げる「乾漆(かんしつ)」という漆の技法で制作する。たくさんの工程を重ね、完成する漆作品。制作の途中段階、通常なら隠れてしまう漆工芸の内部に魅力を感じると作家は話す。重ねた布をそのまま見せた作品が次第に多くなったという。

今回展示する作品の多くは、風船をモチーフにしている。作り方はいたって斬新。ゴム風船に漆を直接重ねて作る。出来上がった時に風船は縮んでしまっているが、重ねた漆が固まって完成する作品は、風船の中に存在した空気の形を残す。目に見えない空気(中身)を表現する。

小林友子は、1974年千葉県生まれ。1998年に金沢美術工芸大学工芸デザイン科漆専攻を卒業し、金沢で活動を続ける。


メグ☆ライオンズ−松岡恵・両国恵美イラスト展−

2005年11月23日(水)〜11月27日(日) ギャラリー忙中閑有(石川県金沢市)

両国恵美
「ひとりぼっちの太陽」松岡恵
「天使の日光浴」松岡恵

ギャラリー忙中閑有で出会った2人のイラストレーター、松岡恵と両国恵美の作品展。

初めて作品を発表する松岡恵は、色えんぴつやクレパスを使い、淡くやさしい色調で描いた作品10点を展示する。少年やネコ、妖精をモチーフに、その時々の感情を表現しているという。鮮やかなアクリル画の両国恵美は、シュールな民話の世界を作り出す。誰もが知っている「鶴の恩返し」や「桃太郎」などの話をもとに、少し歪めた独自の名場面を描いている。今回の展示に合わせて制作した8点を展示。

対照的な2人の作品を会場の2つの壁に向かい合うように展示し、それぞれの個性をはっきりと示している。

ギャラリー忙中閑有 TEL:(076)262-6510


土土楽(tsuchi-do-raku)高森絢子作陶展

2005年11月17日(木)〜11月22日(火) ギャラリーノア(石川県白山市)

「夜明けを待つ」
「色絵変わり豆鉢」
「てびねりの鉢」
「車の花台」

独創的な花台や器、あかね色にも似た独特の赤が目を引く、高森絢子の作陶展。

手びねりで作った板を合わせ、手跡を見せたまま作品を仕上げ、土の感触を残す。古代を連想させる花器や置物は、土本来の色を生かし、何種類もの化粧土を重ねた丁寧な技で作られている。ゆるやかに変化する色の表現には、作家のこだわりが凝縮している。個性的な作品を作りながらも、「工芸士でありたい」と話す作家。その言葉には、やきものの技術と伝統を継承しようとする固い決意が込められているようだ。

高森絢子は、1975年石川県生まれ。1996年、石川県白山市で開窯し、日展、現代美術展などに出品、受賞を重ねる。現在、金沢市工芸協会会員。

ギャラリーノア TEL:(076)276-4486


鈴木治男−共生の森シリーズ−展

2005年11月16日(水)〜11月23日(水) G-WINGSギャラリー(石川県金沢市)

「共生の森」(手前左)「秋」(奥右)
会場の様子
 

鮮やかな青や明るい黄色など、軽やかな色を大胆に重ね、抽象的な表現で鳥や動物、人、自然を描く。油絵やアクリル画、デッサンなど約40点を紹介する。

雪舟や等伯が描く山水画に衝撃を受け、自分なりの四季絵を模索してきた。約8年前から展開している「共生の森」シリーズは、身近な自然からの感覚や手ざわりを基点に発想を広げ、描いたもの。作品には、水や鳥、人、森、天から射し込む光など、生命を感じさせるモチーフが登場し、新しい四季絵を作り上げる。「具象、抽象といった分け方から自由でありたい」と願う作家。作品の根底には、常に現実の社会が存在する。

鈴木治男は1947年茨城県出身。1974年金沢美術工芸大学美術学科油画を卒業し、1981・82年メキシコ、ベラクルス州立大学美術学部及びアメリカ各地で研修。現在は金城大学短期大学部美術学科教授、風土会会員。

G-WINGSギャラリー TEL:(076)238-0788


香野ルミ子展

2005年11月3日(木)〜11月15日(火) ギャラリートネリコ(石川県金沢市)

 
 
「2羽の鳥」(上)「赤いセーターの少女」(下左)「赤いセーターの少年」(下右)
「黄色い猫」

アクリルや岩絵の具を使ったガラス絵を制作する画家、香野ルミ子の個展。出品するのは、8号サイズまでの小さな作品。色鮮やかなガラス絵の中には、小宇宙の面白さが見え隠れする。

旅で出会ったタイの山岳民族を原点に、中東からヨーロッパへとイメージを広げて描いた作品が並ぶ。テーマは“装”。染や織り、刺繍などが施された、手のこんだ民族衣装を見ると、その土地で育まれた文化と衣装を手掛けた人の思いを感じるという。細かく丁寧に描かれたガラス絵の作品からも、人の温もりが伝わってくるようだ。近年では、衣装を身につけた人物に加え、鳥や動物、花などをモチーフにしており、“装”をテーマにした表現は広がりを見せている。

香野ルミ子は、神奈川県横浜市生まれ。1970年に多摩美術大学日本画科を卒業。創画展やセントラル日本画大賞展、菅楯彦大賞展、アメリカ巡回展「ニューボイス現代の日本画」などに出品。

ギャラリートネリコ TEL:(076)231-2678


林清納 奈良風景水彩展

2005年10月28日(金)〜11月9日(水) ひろた美術画廊(石川県金沢市)

「興福寺暮色」(手前)
「萌ゆる頃」
「大仏殿」

洋画家、林清納が描く奈良の風景画を紹介する。燃えるような赤を基調に、寺社仏閣、その周辺の山々の紅葉をパステルやアクリルによって描いた作品が並ぶ。

会場では、作品の鮮やかな赤が目に飛び込んでくる。正倉院の銀杏並木や興福寺、長谷寺の晩秋の景色を躍動感のある筆致で表現。秋風に揺れる木々ののどかな様子も、緊張感溢れる画面の奥に見え隠れする。強烈な個性を発する近作、およそ20点が出品された。

林清納は、1936年砺波市生まれ。1960年に金沢美術工芸大学油画科を卒業し、現在、富山県在住。風土会会員、日本美術家連盟会員。金沢美術工芸大学で非常勤講師を務める。

ひろた美術画廊 TEL:(076)240-0007


小野忠弘 アンチプロトン&デッサン+タブロー展

2005年10月19日(水)〜11月26日(土) ガレリア(石川県白山市)

「アンチプロトン」1959年、直径181cm
デッサンとタブロー
「コニマコバルト」(右)、「点字ランボー」(左上)、「コバルトグラス」(左下)
デッサンとタブロー

ジャンクアートの鬼才として米国誌「ライフ」にも紹介された造形作家、小野忠弘。その教え子で現代美術作家の和順光(わじゅんこう)が所蔵する小野の代表作「アンチプロトン」をはじめ、デッサン画など約40点を紹介する。

流木や車輪、ガラス瓶やチューブといった廃材を使い、また、分厚く重ねた油絵の具に荒々しい傷を加え、独特のマチエールで表現される作品。デッサン画では、裸婦や人の顔が多く描かれている。デッサン画と並べて見ることで、作品が女性の身体をデフォルメしたものであることがはっきりと浮かび上がる。会場では、美術館で開催された個展の図録や、小野のコメントを掲載した書籍なども閲覧でき、作品に込められた思いを紹介する。

1913年に青森県に生まれた小野忠弘は、88歳で他界するまで、およそ70年間制作を続ける。東京美術学校彫刻科を卒業後、徳島県の中学校を経て、福井県立三国中学校に美術教諭として赴任し、福井大学では非常勤講師を務めた。

ガレリア TEL:(0761)93-0403


石南会書道展

2005年10月27日(木)〜10月31日(月) アートシアターいしかわ(石川県金沢市)

 
久田鶴峯「海」
久田鶴峯「安可安可登 日盤難面も 阿支能風」

書道研究石南会会員による書道展では、会長を務める久田鶴南の指導を受けた会員の作品、約80点を展示する。草書や隷書など、会員それぞれが個性的な文字で、童謡や漢詩などを感性豊かに表現する。

また会場奥では、昨年3月に亡くなった書家、久田鶴峯の遺墨展を併催。漢字、仮名交じりの調和体に取り組んできた作家は、前衛的な筆遣いと評されながらも、“読むことができる書”にこだわり、模索し続けた。文字とことばを造型した作品、約20点を紹介する。

アートシアターいしかわ TEL:(076)220-1888


楢原北悠展

2005年10月26日(水)〜11月6日(日) 石川国際交流サロン(石川県金沢市)

 
 
 

“自然と人間との関わり”をテーマに制作する彫刻家、楢原北悠の個展。土や風のにおいが感じられる作品23点を展示する。

北海道に生まれ、自然を身近にしてきた作家は、おのずから生命や自然の神秘性に向き合うようになる。表現する上で土台となったのは、自然への畏敬の気持ち。自然の中から受け取った土・金属・木などを使い、それぞれの素材がすでに持っている内的なエネルギーを利用して、作品は完成する。

楢原北悠は1953年 北海道生まれ。1996年ヨコハマビエンナーレ'96入賞。1997年第3回大分アジア彫刻展で優秀賞を受賞。現在、高岡市在住。

石川国際交流サロン TEL:(076)223-8696


BackNumber 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33
34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65