墨象−心で感じる書−

2006年1月26日(木)〜2月7日(火) ギャラリートネリコ(石川県金沢市)

佐竹真知子「いにしえT〜W」(左)「時のはざまに」(右)

 

浅野春紀「やさしかった望み」(右手前)

浅野春紀「風信」

玄土社常任同人で金沢市在住の書家、浅野春紀と佐竹真知子の2人展。カラフルなフレームを使い、四角や丸のパターンがデザイン画のようにも見える浅野春紀の作品。一方、佐竹真知子は古典的な“墨流し”の技法を使い、新しい表現を試みる。

1948年に富山県砺波市で誕生した玄土社は、1956年に金沢に移り、東洋独自の感性による前衛書を広めてきた。近年、フランス・パリにて展覧会を開催するなど、精力的に活動を続ける。会を主催する表立雲(おもて りつうん)は、自由な創作で現代の書を試みる人物。手法や技術を継承しない玄土社では、各作家がそれぞれの技法を研究し続けている。

ギャラリートネリコ TEL:(076)231-2678


長谷川輝和 個展

2006年1月21日(土)〜1月29日(日) 美術サロンゆたか(石川県金沢市)

 
 

「ペルソナ」

「夜話」

殺風景な画面にポツンとたたずむ人物が描かれた長谷川輝和の作品。この1年間で制作した油彩画23点を展示する。

うつむきがちで憂鬱そうな表情をした子どもの姿に目を引かれる。描く人物は、男の子とも女の子ともつかない中性的な子供。まん丸い顔と瞳がかわいらしい印象だが、ぼんやりと見つめる様子は何かを思い詰めているようにも見える。どこか普通とは違う容姿も、考え悩む人間らしい内面が見え隠れし、人物をリアルに感じさせている。

長谷川輝和は、1968年東京都生まれ。金沢美術工芸大学大学院修了。国展奨励賞・新人賞受賞、昭和会展招待出品など。現在、国画会会友。

美術サロンゆたか TEL:(076)232-1341


白と黒の調和 カン・ソギョンと滝口和男

2006年1月19日(木)〜1月25日(水) G-WINGSギャラリー(石川県金沢市)

カン・ソギョン「NO.78」「NO.39」
カン・ソギョン「NO.52」「NO.54」「NO.60」

滝口和男「無題」

滝口和男「無題」「夕焼の中で」

カン・ソギョンと滝口和男、2人の陶芸家による展覧会。

平らな土の表面に棒で削ったような跡を残したプレートや、クッキーの生地のように薄く引き伸ばしてくるくると筒状に丸めた立体といった真っ白な作品群。カン・ソギョンは、光あふれる“天”の様子をイメージし、明るく、徹底的に色のない白を表現する。白を基調にすることで、自身の気質や性質が存分に発揮できると考えている。

対称的に、真っ黒な滝口和男の作品。指で丹念に作った器は、まだ形を変えていきそうな流動性を併せ持ち、存在感のある大きさと沈み込むような暗い調子の作品もどこかすっきりとした印象がある。また、がらりと雰囲気を変え、ゾウやフクロウを小さく描いた愛らしい器も並び、穏和な作家の性質を伝える。

カン・ソギョンは、1949年韓国ソウル生まれ。滝口和男は、1953年京都市生まれ。今回の展覧会は、ギャラリーをよく知る木工家、熊野C貴による引き合わせで実現した。

G-WINGSギャラリー TEL:(076)238-0788


奈部雅昭展「彫刻・人と木」

2006年1月18日(水)〜1月29日(日) 石川国際交流サロン(石川県金沢市)

 
「スコップ」

「うずまき鍬」

木材と鉄製農具を組み合わせ、異なる素材の絶妙なバランスを作品にする奈部雅昭の個展。

人間の生活に深く関わり、様々な場面で利用されてきた木材と鉄製農具。人に大きな影響を与える木と人の手によって発展してきた鉄製農具は、身近な存在である一方、対照的なモチーフといえる。このような素材を構成し考えることが、作家にとって、人の生活や社会を感じることに繋がっている。立体作品のほか、モチーフを和紙に写し取ったスケッチをあわせて紹介する。

奈部雅昭は、1957年富山県高岡市生まれ。金沢美術工芸大学美術学科彫刻専攻を卒業し、「芸術祭典・京」や「弁天海港佐久島アートフェスティバル」などに参加。

石川国際交流サロン TEL:(076)223-8696


林清納 水彩画展インドシリーズ

2006年1月7日(土)〜1月17日(火) ギャラリーノア(石川県白山市)

 
「クトゥブの遺跡」

「インドの女・鎮魂」(中央)

「沐浴の街」

多様な人種と民族が暮らし、多数の言語と宗教が存在するインド。そこに生きる人々や風景を描いた、画家林清納の水彩画“インドシリーズ”を紹介する。

40年前、インドを初めて訪れた。ちょうど1年間をヨーロッパで暮らした後のことで、日本人としての自分の絵を模索していたという。インドでは人々の力強いエネルギーと土着の文化に惹かれ、自分らしい感性でインドを描きたいと思った。生と死を色濃く感じさせるインドの日常は、作品の原点に「死」を掲げる作家にとって現在でも重要なモチーフとなっている。ガンジス川や建ち並ぶ古い建物を描いた水彩画のほか、インドで生きる女性を描いた“鎮魂”シリーズの油絵作品2点を展示する。

林清納は、昭和11年富山県砺波市生まれ。金沢美術工芸大学油画科を卒業。昭和会展やサロン・ド・アブリル展に招待出品、安井賞展では14回入選、その他受賞を重ねる。現在、風土会会員、富山県芸術文化協会副会長、日本美術家連盟会員、金沢美術工芸大学非常勤講師。

ギャラリーノア TEL:(076)276-4486


山本宏幸日本画展−花咲くころ あたたかなとき−

2005年12月14日(水)〜12月20日(火) めいてつ・エムザ5階美術サロン(石川県金沢市)

 
「花咲く頃」(左手前)

「サクラ咲く」

「思い出の木」

金箔を素地に金魚や玩具を描く日本画家、山本宏幸の個展。お馴染みとなったモチーフに加え、一面に咲く山桜や芽吹きはじめた頃の渓谷、じゃがいも畑の真ん中に立つ一本の木など、“春”をテーマにした作品を発表する。空を箔で表現した「思い出の木」や「サクラ咲く」、木々の間から見た白昼の太陽を描いた「白日」は清々とした世界を作り出す。独特の視点で描かれた作品が並ぶ。

山本宏幸は、1965年金沢生まれ。1991年、金沢美術工芸大学院日本画を修了。日展、現代美術展受賞などを経て、現在無所属。

めいてつ・エムザ5階美術サロン TEL:(076)260-2151


ステンドグラスのあかりとドイツのくるみ割り人形たち

2005年12月2日(金)〜12月25日(日) ギャラリートネリコ(石川県金沢市)

 
 

 

香川三枝子のステンドグラス作品

チェコとの国境沿いの村ザイフェンで生まれ、作られ続けるドイツの伝統工芸“くるみ割り人形”。大きな口に木の実をはさみ、レバーによって固い殻を割る人形は、古くからのものでは王様や兵隊をモデルに作られ、現在では木こりや太鼓持ちなどの庶民の姿でも見ることができる。展覧会ではくるみ割り人形発祥のフュヒトナー工房をはじめ、130ものパーツで作るコルベ工房、物語の主人公をモデルにしたウリブリヒト工房など、個性豊かな工房の作品を並べ、それぞれの工房が持つ伝統とその魅力を分かりやすく紹介する。

また同時に、岡山県で活躍するステンドグラス作家、香川三枝子の作品も展示。優しく灯るランプシェードや日の光に反射してきらきら輝くフォトスタンドなど、ドイツの人形やオーナメントと共に会場をクリスマスの雰囲気で飾る。

ギャラリートネリコ TEL:(076)231-2678


珠洲焼 篠原敬「陶」展

2005年12月7日(水)〜12月20日(火) 香林坊大和6Fクラフト工房(石川県金沢市)

「盒子」
「石目水滴」
「石目香炉」
 

土に惹かれた珠洲焼作家、篠原敬の個展。平安時代半ばから室町時代にかけて、能登半島の突端、石川県珠洲市で生産された“珠洲焼”。無釉高温で作られる焼き物は、灰黒色の落ち着いた色が特徴だ。作品は、黒い焼き物の凛とした佇まいに、手仕事ならではの柔らかさが加わり、温かな印象がある。

大きな花器や壺の制作が楽しいと話す作家。今回、大きな作品は数点のみ。日常使いの皿や急須、水滴などが中心となった。ごつごつとして岩のように見える香炉や盒子は、岩肌を写したもので、およそ2年前から制作している。シックで落ち着いた作品だが、ふんわりとした軽やかさもあり、独自の雰囲気を作り出す。

篠原敬は、1960年石川県珠洲市生まれ。1989年より制作を始め、1995年珠洲市にて開窯。


濱谷明夫展 Fiber&Space−素形への軌跡から純化する領域へ−

2005年12月2日(金)〜12月11日(日) ギャラリー点(石川県金沢市)

 
 
 

糸を素材にしたスケール感のある作品を発表する造形作家、濱谷明夫の個展。凛と張りつめた印象を与える作品は、何百本もの細いレーヨン糸の集まりで作られている。作品に触れながら、眺める角度を変えていくと、その表情は次々と変わる。糸に加わる張力と重力を利用し、空間全体を使って表現した作品は、わずかな風にも敏感に反応し、空気の流れを伝えている。

濱谷明夫は、1947年京都府生まれ。1973年より東京、大阪、フランス、ドイツ、スイスなどで個展、グループ展を開催。近代建築におけるテキスタイルアート展(ドイツ)グランプリ賞のほか、京都府文化賞奨励賞、第10回大阪トリエンナーレ展特別賞など受賞。

ギャラリー点 TEL:(076)292-2140


スリッパ・トーキョー

2005年11月15日(火)〜12月26日(月) コニーズアイ(石川県金沢市)

 
「裸足感覚」片瀬一郎
「ペタンとしまえる、きのこなスリッパ」磯野梨影

日本で生まれた室内履き「スリッパ」を、5人のデザイナーが独創的なデザインで作り上げた。個性的で魅力あふれるスリッパが並ぶ。

参加するのは、プロダクトデザイナーの磯野梨影、山崎宏、建築家の片瀬一郎、革製品デザイナーの斎藤義幸、村上雄一郎の5人。それぞれが日常生活の中で感じたスリッパに対する考えや思いを作品にしている。ペタンとしまえるスリッパ、ほとんど足を覆わないスリッパ、紙袋みたいな四角い袋状のスリッパなど。普段使いのスリッパにはライフスタイルが現れる、と実感する。

「スリッパ・トーキョー」は、企業とクリエーターをつなげる試みとして東京を中心に行われた展覧会のひとつ。

コニーズアイ TEL:(076)239-1818


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