京岡英樹 個展2006年3月31日(金)〜4月11日(火) ひろた美術画廊ANNEX(石川県金沢市)
京岡英樹は、様々な動物の姿形を取り入れて、ひとつの生命体を作り出す。足が枝のように細く、いくつもの眼をもち、頭がどこにあるのかわからない巨大な生き物。架空の動物が角を突き合わせ、他の動物を襲い、死んで水に浮かぶ様子が描かれる。生を受けてから死ぬまでのあたりまえの出来事が異形の動物たちに語られ、作品を観る人は違和感を覚える。自然界の“生命の循環”がテーマとなった作品は、命について考えるきっかけを提示する。 京岡英樹は、1973年奈良県生まれ。2000年に金沢美術工芸大学大学院を修了。独立展、日本海美術大賞展などで受賞を重ね、金沢で活動を続ける。独立美術協会会友。 ひろた美術画廊ANNEX TEL:(076)240-0007 |
お茶と絵本の時間 石原稔久・大崎麻生・棚橋祐介・堀仁憲2006年3月10日(金)〜3月20日(月) ギャラリー工人(石川県金沢市)
手作りらしさのあるポットやカップ、お菓子皿、上質な木で作られた茶筒が、ギャラリーに置かれた木製の椅子やテーブルによく合う。展覧会は、4人の作家が手掛けるこれらの作品に囲まれ、絵本を広げてゆったりと過ごす“お茶と絵本の時間”を提案する。 福岡県で活動する陶芸家、石原稔久は土っぽさが残る器と、架空の物語の一場面を人形で表現した作品を出品する。絵本から飛び出したかのような人形の作品は、前後のストーリーが想像できて楽しい。北海道で工房をもつ大崎麻生は、丁寧な工法で繊細な木目を活かした茶筒を作る。すっきりとした印象で、現代の空間にすっと馴染む。多治見市在住の棚橋祐介の素朴なカップ、福井県で窯をもつ堀仁憲の赤みを帯びた鉄彩の急須など、心もあたたまるお茶の道具類を紹介している。 ギャラリー工人 TEL:(076)296-7030 |
椿を描く 日本画・洋画20人展2006年3月2日(木)〜3月14日(火) ギャラリーノア(石川県白山市)
古来から日本人に愛されてきた椿。石川県在住の20名の作家が描いた日本画と洋画の20点の椿を紹介する。花器に生けられた椿をはじめ、雪の積もる庭を背景に花開く椿、春の光に包まれる花びら、髪に椿を飾る女性など、作品のひとつひとつにそれぞれの作家の椿の世界が描かれる。 出品作家 ギャラリーノア TEL:(076)276-4486 |
注器展 森岡希世子2006年3月2日(木)〜3月7日(火) deux egg gallery(石川県金沢市)
九谷焼作家の森岡希世子が作る器は、“愛らしくて温かい”そんな言葉がぴったりと合う。家族が集い、テーブルを囲む場面をイメージして制作していると話す。 丸くてコロンとしたポット。取っ手や蓋の部分には細やかなデザインを施し、全体をすっきりとした印象に仕上げている。フォークをモチーフにした、持ち手部分が斬新なカップはそれだけで存在感がある。上絵はこの1年で付けるようになった。果物やスプーンなどキッチンの周辺にあるものが描かれている。鍋や食器が空を舞う明るく軽快なイラストは、童話の中の一場面のようにも見えて想像をかき立てる。 森岡希世子は、1974年石川県金沢市生まれ。デンマーク王国ホルビック美術国民大学校を修了し、九谷焼技術研修所で九谷焼を学ぶ。現在、能美市で活動を続ける。 deux egg gallery TEL:(076)222-0607 |
谷善徳 日本画新作展2006年2月23日(木)〜2月28日(火) 香林坊大和6階アートサロン(石川県金沢市)
石川県出身の日本画家、谷善徳の金沢では初めての個展。画面全体に箔を貼り、それを削ることで、金色に輝く穏やかな夕暮れや湖に冷たく映る森の影を描いた作品が並ぶ。 水のある風景を意識的に取り入れるようになったのは、およそ3年前。水をたたえる湖や川を描いた作品は、自然の豊かさを静かに伝える。白山や千枚田といった石川の風物をはじめ、山形県の羽黒山、ベトナムやヴェネチアの水のある風景を描いた作品27点を展示する。 谷善徳は、1968年石川県生まれ。1991年に金沢美術工芸大学卒業。院展で受賞を重ね、現在は東北芸術工科大学で講師を務める。日本美術院院友。 香林坊大和6階アートサロン TEL:(076)220-1111 |
小黒三郎 組み木のお雛さま2006年2月16日(木)〜2月28日(火) ギャラリートネリコ(石川県金沢市)
大小さまざまな形の部品を組み合わせて作る、組み木のおもちゃ。組み木作家の小黒三郎は、無駄のない柔軟な発想で、ブロック状の木片に切り込みを入れ、動物や節句の人形などを作り出す。展覧会のテーマは、桃の節句と端午の節句。牛車や桜の木までが精巧に作られた組み木の雛人形は、秋田杉で作られたお重の一段一段にきちんと仕舞い込むことができるというから驚く。長く大切に使いたいと思わせる作品たちが並ぶ。 小黒三郎は、1936年東京生まれ。多摩美術大学絵画(油画)科を卒業。教員を務めた後、組み木デザイナーとして創作をはじめ、各地で個展を開く。現在、倉敷市在住。日本おもちゃ会議会員、日本クラフトデザイン協会会員。 ギャラリートネリコ TEL:(076)231-2678 |
Five vessels ガラスの器五人展2006年2月16日(木)〜2月20日(月) deux egg gallery(石川県金沢市)
東京国際ガラス学院でガラス造形を学んだ山田幸義、神山銀河、津村里佳、篠惠美子、井上枝利奈の5人による作品展。 石川県出身の山田幸義は、ガラス工房『ハピネスサンタ。』を2005年に設立し、金沢市で活動を始めた。宙吹き技法で作る作品は、ひとつひとつが丁寧に繊細なラインで仕上げられている。神山銀河は『ハピネスサンタ。』のスタッフ。ビー玉のような透明感のある作品を制作する。 雪をイメージした軽く女性らしいデザインの器を展示する津村里佳。キルンキャスト技法で細かい気泡を利用した温かみのある作品を作る井上枝利奈。篠惠美子の作品は、キャラクターを意識した器。互いに腕を組み合うようにして並んだガラスのコップはユニークな生き物のようだ。様々な技法を使い、5人がそれぞれの個性をガラス作品で表現する。 deux egg gallery TEL:(076)222-3315 |
実のなる木〜西倫人 油彩・ドローイング展2006年2月15日(水)〜2月21日(火) ギャラリー忙中閑有(石川県金沢市)
金沢美術工芸大学油画科4年、西倫人の個展。モノトーンに近い色調でデフォルメした人体を描く油絵作品や小さな紙に描きためたドローイング、日常を切り取った風景写真などを展示する。 一見すると暗い雰囲気だが、生命のきざしが感じられる作品。コンクリートの隙間からのぞく苔や空き地に鬱蒼としげる草木など、自然を意識した写真とその時々の想いを描いたドローイングが、油絵の作品に影響を与えていると話す。静かに表れはじめた生命のきざしがどのように増殖するのか見守りたい。 ギャラリー忙中閑有 TEL:(076)262-6510 |
-一枚の絵で春を待つ- 安部直人 棒田和義 二人展2006年2月4日(土)〜2月17日(金) 工房shopSAKAI(石川県野々市町)
銅版画の安部直人は、モクレンや桜などをモチーフに、暗い背景にひっそりと浮かび上がる優美で繊細な花の世界を描き出す。作品の詩的なイメージは、段階的な濃淡と深みのある黒が特徴のメゾチント技法によるもの。棒田和義は、街角の風景をテーマに九谷の絵付けで陶板画を制作。絵画のような微細な筆使いで、小さな陶板の中に見慣れた金沢の風景を閉じ込めている。 安部直人は、1952年福島県耶麻郡塩川町生まれ。クラクフ(ポーランド)やノルウェーの国際版画トリエンナーレに出品するなど国際的に活躍する。棒田和義は、1953年石川県金沢市生まれ。金沢美術工芸大学を卒業。ニューヨーク滞在を経て、石川県立九谷焼技術研修所の非常勤講師を務める。 工房shopSAKAI TEL:(076)248-0338 |
桃の節句のひいなの祭り2006年2月3日(金)〜2月12日(日) 小堀酒造萬歳楽本店(石川県白山市)
石川県能美市で窯をもつ陶芸家の松原朋子(葉月窯)と松井めぐみ(響窯)、着物地を使った人形を制作する滝尻任子。3人の作家による桃の節句にちなんだ作品展。 瀬戸で焼き物をはじめ、唐津と九谷で学んだ松原朋子は、小さく愛らしい陶人形を作る。おかっぱ頭がよく似合う色白のふっくらとした頬の童人形を、九谷の五彩で華やかに彩っている。おだやかな表情とやわらかい色合いで、ほのぼのとした空間をつくる松井めぐみは、春らしく装束に桜の花びらを描いた人形を紹介する。滝尻任子は艶やかな着物地を縫い合わせて作った、犬がモチーフの飾りや小さな菓子器を展示する。魔よけとして雛祭りに飾られる御伽犬は、ちょっとレトロでかわいらしい置物。それぞれの作品に、ひとつとして同じものがない手作りの良さがある。 小堀酒造萬歳楽本店 TEL:(0761)93-1180 |
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