進化する・新化する・深化する・・・2006年6月1日(木)〜6月10日(土) G-WINGSギャラリー(石川県金沢市)
漆、陶、ガラス、金工、木彫、それぞれの分野で活躍する6人の工芸家の作品展。“しんかする”をテーマに制作した新作を含む、およそ150点を展示する。 シャープな形となめらかな漆の質感とが印象的な、藤野征一郎の作品。丸みのある柔らかな木彫で、モチーフにした童などをかわいらしく表現する牛島辰馬。植物をかたどったオブジェやリングをシルバーで制作する秋友美穂。米田文の作品は、人の顔や想像上の生き物などをにぎやかに描いた陶片から作られる。箱の内側に陶片を張り巡らせた作品は大人ひとりが入れる大きさで、外から隔離された内側にもぐり込むと色々と想像が膨らんでいく。新保孝二は、もれ出す光の反射から雪をイメージした陶の灯りを展示。水に浮かべた花をモチーフにした松下高文のガラス作品は、光と植物が溢れる会場で涼しげに透けて見え、さわやかな初夏の展覧会を演出する。 出品作家 G-WINGSギャラリー TEL:(076)238-0788 |
寺澤愛ガラス展 動物ランド2006年5月19日(金)〜5月28日(日) ギャラリーハシュ(石川県金沢市)
動物をモチーフに、小さな小さなガラス作品を作る寺澤愛の個展。耐熱性のある硬質ガラスを使い、時には銀箔を使った繊細な作業で、小指ほどの小さな作品が作られる。 飛行機に乗り、スケートで遊び、ドーナツを食べ、動物たちは会場中を駆けまわる。望遠鏡で宇宙を覗き込むイヌ、蜜を運ぶミツバチ、賑やかに食卓を囲むゾウやキリンにシマウマなど、表情までが豊かにあらわれた作品は今にも動き出しそうだ。ほんわかとした作家の人柄がそのまま作品に表れ、どれも無邪気でかわいらしいものばかり。 寺澤愛は小樽の硝子工房で6年間学び、現在は、石川県かほく市に工房歓歓工作室を構えて活動する。 ギャラリーハシュ TEL:(076)244-6632 |
五味祥子個展2006年5月19日(金)〜5月28日(日) 美術サロンゆたか(石川県金沢市)
先頃、画集を出版した二科会会員、五味祥子の出版記念展。近年のシリーズ作品「羽化する人」を中心に、これまでに制作した作品41点を展示する。 「羽化(うか)」には2つの意味がある。ひとつは昆虫が幼虫やさなぎから変態して成虫になること、もうひとつは、人間に羽が生え、空中を飛べる仙人となること。作品「羽化する人」は、その2つの要素から、さまざまな生命が変化し変身する様子を表現している。女性をはじめ、幼虫、化石、宇宙、海などの対象を組み合わせ、生と死、瞬間と永遠といった、相反するイメージから新しい形態を生み出すのが制作のスタイルだという。シリーズ「祝祭」も、一瞬で消えてしまう打ち上げ花火と、年月を重ねたドライフルーツという相反するイメージを組み合わせて作られている。 五味祥子は、1949年甲府市生まれ。金沢美術工芸大学油画科を卒業し、現在まで金沢市で制作を続ける。 美術サロンゆたか TEL:(076)232-1341 |
野口俊介個展2006年5月19日(金)〜5月31日(水) ひろた美術画廊(石川県金沢市)
金沢美術工芸大学大学院に在学する野口俊介の個展。今年、光風会奨励賞を受賞した作品「overture」をはじめ、個展に合わせて制作した風景画の小品など13点を展示する。 髪の毛の一本一本まで微細に描いた人物の大きな作品と、それを取り囲むように掛けられた風景画の小品たち。心に響いた風景を、そこで感じた静けさや辺りを包む空気感で表現したいと話す。どこにでもある橋や建物、ガードレールを詳細まで描き込んだり、暗闇の中で浮かび上がらせたりしながら、臨場感のある作品に仕上げている。目指すのは、風景と人物が一体となった作品。それぞれを意識しないで描きたいという。 野口俊介は、1982年北海道生まれ。 ひろた美術画廊 TEL:(076)240-0007 |
稲垣智子展:赤い部屋の森の夜2006年4月27日(木)〜5月15日(月) G-WINGSギャラリー(石川県金沢市)
映像や写真を使ったインスタレーションを発表する稲垣智子。2つの映像と森のようにうっそうと置かれた植物で構成するインスタレーション作品と、5点の写真作品を展示する。 2つの映像には、建物の模型が燃え上がる様子と森の中を逃げ回る女性の姿がそれぞれ映し出されている。現実離れした映像に、木材が焼け落ちる音や森を走る足音を重ね、観る人が現実と非現実を行き来する不思議な空間を作り出した。作家は、非現実の世界を作り出すことで、人間の本質にアプローチしようと試みる。写真作品も合わせて、一つの物語へと想像をめぐらすことができる展覧会。 稲垣智子は、1975年大阪生まれ。2001年に英国ミドルセックス大学美術学部卒業。現在、大阪在住。 G-WINGSギャラリー TEL:(076)238-0788 |
松下高文ガラス展 春の花2006年4月13日(木)〜4月18日(火) ギャラリーノア(石川県白山市)
水に浮かべた花をイメージしてガラスの器を作る、松下高文の個展。パステル調のピンクやブルー、薄いグリーンのガラスの中で、春の花が揺らめき漂う作品「water garden」シリーズを紹介する。 花の形をガラスで細工し、手間をかけて小さなパーツを作った後、ガラスの内側にくっつけ、吹き上げて仕上げる。揺れる花やわき上がる水泡の様子が、吹きガラスで見事に表現される。作品はどれも優しい雰囲気で、木蓮やハスなどの花をモチーフに、陽光きらめく春の世界を作り出している。 松下高文は、1999年東京ガラス工芸研究所を卒業し、卯辰山工芸工房で学ぶ。現在、金沢で活動する。 ギャラリーノア TEL:(076)276-4486 |
東孝太郎展〜オポルトの石2006年4月7日(金)〜4月13日(木) グリーンアーツギャラリー(石川県金沢市)
太陽の光を受けてオレンジ色に輝く石造りの町並み。東孝太郎はスペイン、フランス、イタリアなどを旅し、明るい色彩で活気のある町の様子を描いている。雑踏や市場の雰囲気を好み、物語のあるモチーフを選んできた作家は、雑然としたヨーロッパの旧市街地に惹かれた。中世を思い起こさせる旧市街地は、そこで暮らす人々の日常が感じられるという。また、中世壁画との出会いから生まれた2枚からなる作品「大聖堂の天使たち」は、キリストや天使の姿を幾何学模様と組み合わせて構成したもので、これまでとは違う作品となった。 現在、一水会会友。 グリーンアーツギャラリー TEL:(076)245-7222 |
徳村達 作陶展2006年4月7日(金)〜4月13日(木) くらふと&ぎゃらりいOKURA(石川県金沢市)
うっすらと桜色の茶碗が春らしい、陶芸家徳村達の個展。太くて黒い桜の枝と、銀粉で描いた桜の花びら。全体に淡い色調だが、おおらかな筆で描いた器には存在感がある。やわらかい土本来のイメージを大切に器を作ると話す作家。いびつな形も柔らかさに通じている。椿やススキ、新作の柳のシリーズなど、植物をモチーフにした奔放で動きのある絵付けと、土作りから手掛ける成形までの丁寧な作業が、華やかで落ち着きのある器を作る。 徳村達は、1954年石川県金沢市生まれ。石川県九谷工芸高等訓練学校で九谷焼を学び、日本伝統工芸展などで入賞を重ねる。各地で個展を開催。 くらふと&ぎゃらりいOKURA TEL:(076)263-3062 |
六花のあと 井上美樹ガラス展2006年3月10日(金)〜4月9日(日) 茶房 一笑(石川県金沢市)
軽快で柔らかなガラス作品が印象的な井上美樹の個展。花びらのように薄く小さな器や箔で飾ったガラスのコップ、モビールなどを紹介する。 かつてのお茶屋の面影を残す朱色の部屋に、ガラスのモビールを展示する。球体のガラスをいろんな角度で切ってつなげた作品は、窓から入る光にきらきらと反射して、明るい春の日差しを感じさせる。大切に植物を閉じ込めたフタ付きのボトルは、目に見えない時間や空気までも閉じ込めたような不思議な感覚が残る作品。 井上美樹は、2001年に能登島ガラス工房吹きガラス講座1年コースを修了し、2003 年、瀬戸市新世紀工芸館ガラス工房第2期研修修了。 現在、金沢市在住。 茶房 一笑 TEL:(076)251-0108 |
隣の日常 村田有希個展2006年3月31日(金)〜4月10日(月) ギャラリー工人(石川県金沢市)
動物の小さなオブジェと数枚の板ガラスを重ねて作るガラス絵の作品が、不思議な物語の世界を作る村田有希の個展。ウサギやカエル、てんとう虫のキャラクターが、通勤ラッシュの電車に揺られ、近所の人と世間話に興じる様子は、いつもと変わらない日常の光景を見ているよう。日々の出来事にユーモアを付け加えるガラスの登場人物たち。着ぐるみを思わせる容相の“うさぎ兄さん”、いつもカメラを構える“鉄道マニア”、駅のホームでゴルフの練習をする“カエルおじさん”など、印象的なキャラクターは作品のあちこちに登場し、観る人の微笑みを誘う。 村田有希は、1977年石川県生まれ。2002年に富山ガラス造形研究所の造形科を卒業し、2004年に研究科を卒業。現在、富山県在住。 ギャラリー工人 TEL:(076)296-7030 |
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