野口俊介個展

2007年5月24日(木)〜6月4日(月) ひろた美術画廊(石川県金沢市)

「花舞う頃」(左手前)

光風会展に出品した「平和への祈り」

「花言葉」
「pace」

金沢美術工芸大学大学院で学ぶ野口俊介の個展。柔らかな日差しの中でたたずむ女性を描いた作品「平和への祈り」を中心に、この春旅行で訪れたスペインやイタリアの風景画を展示する。“光”が作品の中で大きな要素の一つとなっている。ヨーロッパの強い日差しを、穏やかな淡い色調で描いた。ヨーロッパの古い街では、古典絵画に描かれた同じ街並みが今も残っている。古典絵画を通して見た街の印象と、実際に見た印象がかけ離れていたことは、日本人である自分の感性を改めて見つめるきっかけになったという。新しい“光”を感じるために、次は北欧を旅したいと話す。

ローマの小さな協会を描いた「pace」、真っ白な壁の路地に佇む猫「花言葉」、コモ湖畔の風景「花舞う頃」など。

ひろた美術画廊 TEL:(076)240-0007


RESONANCE―共鳴―能登半島地震復興支援のためのチャリティー展

2007年4月28日(土)〜6月10日(日) ギャラリー点(石川県金沢市)

角砂糖と漆で作る村田佳彦の作品

自然をモチーフにした石崎誠和の日本画作品

手前のガラスは西あゆみ、奥は箔を使った久世健二の「痕跡シリーズ」
装飾したガラス板を重ねた所志帆の作品

能登半島地震復興支援のためのチャリティー展覧会が金沢のギャラリー点で開催されている。ギャラリーの呼びかけがきっかけで、「自分たちにできるかたちで役に立ちたい」という作家たちの気持ちが集結。売上の一部を義援金とする展覧会が実現した。参加した約60名は、彫刻や絵画、陶芸、漆、ガラスなど、様々な分野で活躍する作り手。数多くの作品が並ぶ会場からは、年齢も分野も違う作家たちが思いを一つにして取り組んだ様子がうかがえる。

普段はサイズの大きい作品を作る彫刻や絵画の作家も、訪れた人が購入しやすいようにと小さな作品を制作し、この展覧会でしか実現しない価格での販売を試みる。ファンにとっても購入する絶好の機会となっている。

ギャラリー点 TEL:(076)292-2140


ふたりのうつわ

2007年1月27日(土)〜2月4日(日) ギャラリートネリコ(石川県金沢市)

「きゅうす」齋藤麻里

「カップ&ソーサー」齋藤麻里
「ねりこみグラス」野中彩
「マーブルちょこ」野中彩

九谷焼技術研修所で学んだ齋藤麻里と野中彩の2人展。ギャラリーの白い展示スペースに合わせて制作した作品を紹介する。

齋藤麻里の作品は、金色の釉薬を使ったモダンな花器と赤絵の細い線でバラやひまわりの花を描いたカップなど、現代的な使いやすさとかわいらしさがある作品。焼酎カップにと考えた「ポコポコcup」は、持ちやすく手になじむように作られ、見ても楽しめるユーモアがある。野中彩は、色の違う素地土を練り合わせたマーブル模様の器。淡いピンクやグレーを合わせた柔らかな色彩や黒い土を使った小さなお猪口など、素朴で味わいのある作品。

九谷焼の伝統的な技法を使いながらも使い勝手を考えた作品は、斬新なデザインで新鮮な印象がある。

ギャラリートネリコ TEL:(076)231-2678


existence of TEN―10人の美術家たち―

2007年1月5日(金)〜2月28日(水) ギャラリー点(石川県金沢市)

服部睦美のクリスマスデコレーション

「HOUSE」扇田克也
「流風」渡辺秀亮
「無題」宮永春香

ギャラリー点がいちおしする作家10人を紹介する企画展。昨年、金沢21世紀美術館デザインギャラリーで個展を行った彫金の服部睦美、家をかたどった「HOUSE」シリーズが印象に残るガラス作家の扇田克也などギャラリー点ではおなじみの作家が集まった。中でも若手の宮永春香は、“消えるものと残るもの”をテーマに、紙などの燃えやすい素材を芯に使って立体の内側にいびつな空洞のある陶芸作品を出品。20代から50代までの異なる年齢層の作家が、それぞれの定番ともいえる代表作を展示する。

出品作家
石崎誠和、扇田克也、梶本良衛、寺尾ユリ子、戸出雅彦、西山彰、服部睦美、宮永春香、山村慎哉、渡辺秀亮

ギャラリー点 TEL:(076)292-2140


LIGHTS exhibition

2007年1月25日(木)〜2月6日(火) ギャラリーノア(石川県白山市)

「あかずきんのおうち」土井朋子

「ペンダントライト」松下高文
「鳥」榎本喜美子
「なごりの光」千綾真由美

異なる素材を扱う6人の作家が“灯り”をテーマに制作。和紙や竹、陶、ガラスなど、さまざまな素材で作られた“灯り“の作品約60点を紹介する。

竹を編み上げて作る榎本喜美子の作品は壁に映るシルエットまで計算され、配置する位置や角度を変えて何通りにも楽しめる。陶で作る坪川瀬津子のランプは、土の存在感と温かさがある作品。ガラス作品は3人。不透明なガラスの内側にアップリケのように花を貼り付けた松下高文、透明なガラスが柔らかな水飴のように見える石崎志保、童話の一場面をユーモラスに描いた土井朋子。また賛助出品では、人形作家の金子範子が着物をまとった妖しい様子の人形を会場の数箇所に置き、ほの暗い会場の幻想的な雰囲気を盛り上げる。

出品作家
千綾真由美(和紙)、榎本喜美子(竹)、坪川瀬津子(陶)、松下高文、石崎志保、土井朋子(ガラス)、金子載子(人形)

ギャラリーノア TEL:(076)276-4486


霊峰白山展

2006年11月2日(木)〜11月14日(火) ひろた美術画廊(石川県金沢市)

山本勇「春雪」、嵐直勝「初冠雪」、土田佳代子「秋色(大日川と白山)」

松本昇「晨光」
江守マリ子「白山-カタクリ-」

一水会、光風会に所属する作家12人による展覧会。この季節に冠雪する白山をテーマに、北陸の四季が見せる霊峰白山の様々な風景を捉えた作品が並ぶ。

出品作家
嵐直勝、池岡信、江守マリ子、株田由雄、瀬川義明、土田佳代子、長谷川清、端名清、政木良一、松下久信、松本昇、山本勇

ひろた美術画廊 TEL:(076)240-0007


秋友美穂展

2006年10月26日(木)〜11月7日(火) 銀の波箔座(石川県金沢市)

ペンダント・オブジェ「GIFTS」

ネックレス「風花」
 

純銀の白く柔らかな質感を生かしたシルバージュエリーを制作する、秋友美穂の個展。花や木の実、貝殻といった自然のものをモチーフに、ペンダントやピアスなど約100点の作品を展示する。

もともとアクセサリーにあまり興味がなかった作家。扱っていた素材を銅や真鍮から純銀に変えた時、アクセサリーを通して、素材と作りたいもののイメージがぴったり合ったのだという。今ではアクセサリーにすっかりはまっている。肌や衣類を痛めないようにと表面を滑らかに磨いた作品は、デザインだけではなく実用を考えた心配りがされ、優しい印象。たたく強さや間隔、ツヤの出し加減を調整して、銀の表面に様々な模様を描いた作品は、存在感のあるペンダントや花器など、ただ置いておくだけでも楽しめる。

秋友美穂は、1975年愛知県生まれ。2000年、金沢美術工芸大学美術工芸研究科彫金コースを卒業後、卯辰山工芸工房を修了し、現在は金沢市でアトリエを構え活動する。

銀の波箔座 TEL:(076)253-8883


季器展-kikiten-

2006年10月26日(木)〜11月7日(火) 香林坊大和6階クラフト工房(石川県金沢市)

「はしおき 阿ねさま」

「石けんおき」
「立方体(大)」
「しゅんずい湯呑み」

季器窯を共同で運営する庄田春海と中町いずみの2人展。古典的な花鳥風月の文様をかわいらしくキャラクター化したものや、いびつな形の茶器、立方体、折鶴の置物など、伝統をユニークな個性で受け継いだ九谷焼の作品が並ぶ。大和クラフト工房では2回目の展覧会となる。

庄田春海は金沢市出身。大学を卒業後、石川県九谷焼技術研修所で学び、金沢市の九谷光仙窯で絵付けに携わる。中町いずみは横浜市出身。同じく石川県九谷焼技術研修所で学び、九谷焼作家、山本長左に師事。今年の春より、石川県能美市で季器窯を構え、活動を始めた。


五人の素材展

2006年10月24日(火)〜10月29日(日) 浅の川画廊(石川県金沢市)

渡辺継のガラス作品

角居康宏の錫のコップ

飯島正章の竹を使ったペーパーウエイト

般若芳行のテーブル
森章子の器

「五人の素材展」は、金沢美術工芸大学を卒業した角居康宏(錫)と般若芳行(木)を中心に、飯島正章(竹)、森章子(土)、渡辺継(ガラス)のメンバーが集まり、東京や金沢など各地で開催している。竹、錫、木、土、ガラスと、違った素材を扱う5人の作家が、食器や家具、アクセサリーなど約600点の作品を展示。浅の川画廊では、今年が4回目となる。

錫を扱う角居康宏は、花を長持ちさせたり、日本酒を美味しくするという、毒性のない錫の特徴を生かした花立や酒器を出品する。木工の般若芳行は、木のぬくもりを感じさせるテーブルや椅子、木の枝そのものを思わせる箸置きなど。伝統の竹工芸を本場の大分県で学んだ飯島正章は、竹と木を組み合わせた落ち着きのある作品を作る。森章子は、栗の皮、リンゴやぶどうの枝を利用した天然の釉薬を使い、ほんのりと明るい色の焼物。渡辺継の作品は、色味が残るソーダガラスを使ったコップや片口注器で、柔らかそうにも見えるガラス作品が印象的。

会場では、5人それぞれの作品を組み合わせて食卓を演出するなど、冬の日の一場面を連想させる和やかな雰囲気が作られた。

浅の川画廊 TEL:(076)222-5043


小野内俊夫・香田昌恵 陶展

2006年10月14日(土)〜10月22日(日) 美術サロンゆたか(石川県金沢市)

小野内俊夫「赤いイス」

小野内俊夫「黒いハコ」
香田昌恵「白 バック、くつ、ネックレス」
香田昌恵「めしわん」

石川県九谷焼技術研修所を卒業した陶芸家による2人展。テーマにを設けて制作したオブジェや日常使いの器など、約60点を展示する。

小野内俊夫は、土を板状にして成形する“たたら”の技法に取り組む。生き物のように曲がりくねった椅子のオブジェや、板を張り合わせた四角い花器など、薄くのばした土を器用に組み立てて作る作品が面白い。香田昌恵は、靴やバック、宝石箱などのオブジェと、パステル調で小鳥やネコなどを描いた器を出品する。実際に使えそうな大きさで作った靴やバックのオブジェは、光沢のある白やグレーの釉薬を使い、質感もリアル。なかなか発表する機会のないオブジェ作品だけに、楽しみながらも力の入った作品が多い。

小野内俊夫は1973年愛知県生まれ。1999年九谷焼技術研修所専門コースを卒業し、陶芸家松本佐一に師事。世界色絵陶磁器展、世界陶芸コンペティション金沢、全国伝統工芸品展など入選。

香田昌恵は1977年金沢市生まれ。1999年九谷焼技術研修所専門コースを卒業した後、金沢卯辰山工芸工房を修了。東京、大阪などで個展を開催する。

美術サロンゆたか TEL:(076)232-1341


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